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ガラスの種類を見てみよう

ガラスは建築用、車両用、生活用品、etcといったように生活のあらゆる場面で見かけられます。
このページでは簡単に建築用ガラスの種類と特徴をご紹介します。

複層ガラス

通常2枚の板ガラスの間に空気層を作り、周囲をスペーサー及び特殊なシーラントで密封し、空気層の空気を乾燥剤によってほぼ湿度0の状態にした断熱性の高いガラスです。

特徴
すぐれた断熱性
2枚のガラスの中空層の空気によって熱が伝わりにくくなり、断熱効果が得られます。

快適空間を創造
冬、暖房をしているのに感じる窓際でのヒンヤリ感を軽減し、不快感が少なくなります。

結露の発生を抑えます
中空層の断熱効果によって、結露の発生を抑制します。

用途:窓、フロントなど

合わせガラス

2枚の板ガラスを、強靭な中間膜(PVB)で加熱圧着したガラスです。

特徴
高い安全性
中間膜によって、ガラスの破片が飛散、脱落しにくいです。

紫外線を99%以上カット

他にも防音性の高いものやデザイン性のあるものなど様々な種類があります。

(但し、変色・退色は可視光線・熱・化学物質などによっても生じることがありますのでご注意ください。)

用途:自動車のフロントガラス、手摺やベランダのガラス部分

耐熱強化ガラス

一般のフロート板ガラスに特殊な熱処理加工した、防火用の耐熱強化ガラスです。

特徴
網のないスッキリとした視界
網入板ガラスのような網材が無いため、スッキリした視界が得られます。

高い強度
同じ厚さの強化ガラスよりもさらに強度が強く、同じ厚さのフロート板ガラスの約4倍の強度があります。

安全性の高いガラス
万一破損しても破片は細粒状となるので、ケガなどの事故を少なくする安全性の高いガラスです。

熱線反射ガラス

「スパッタリング法」で板ガラスの表面に金属膜を均一にコーティングした高性能熱線反射ガラスです。

特徴
印象的なハーフミラー効果
周囲の風景がガラス面に映し込まれるため、建物自体もその環境に溶け込むように調和します。さらに、季節や天候など自然の折々の変化が映し出され、建物により一層強い印象を与えます。

快適な室内環境を創造
室内より室外の方が明るい場合には、外部からの視野をさえぎる効果があり、快適な室内環境をつくりだします。

日射エネルギーを遮蔽
日射エネルギーの遮蔽性能がすぐれているため、特に夏の冷房負荷軽減効果が得られます。

フロート板ガラス・すりガラス

フロート板ガラスは、最も一般的に使用されている透明板ガラスです。

すり板ガラスは、フロート板ガラスの片面をけい砂や金属ブラシですってツヤを消し、不透明に加工したガラスです。

特徴
高い平面精度
フロート板ガラスは透明で、高い平面精度をもっているため、透視性、採光性にすぐれています。

様々なラインアップ
フロート板ガラスは、最大幅3m、長さ約10m、呼び厚さ19ミリまでの生産が可能で、大開口部の構成に自在に使用できます。

すり板ガラスは、視野をさえぎりながら、適度にやわらげた光を均一に取り入れます。

高透過ガラス

フロート板ガラスに含まれる青み成分である鉄分を極力除去し、よりクリアで無色透明な板ガラスです。

特徴
ありのままの色が見える
一般的なフロート板ガラスと比べて、ガラスを通しても透明感が高く、そのもの本来の色合いや風合いをより忠実に見せることができます。

網入り板ガラス

ガラスの中に金網または金属線を挿入した飛散防止性にすぐれたガラスです。

菱形ワイヤー、角形ワイヤーは外壁の防火性能が必要とされる開口部に使用できます。

脱落防止
万一割れてもガラスの破片が脱落しにくいため、ガラス破片による傷害の危険が軽減されます。

防火設備として(網入板ガラス)
網入板ガラスは、ガラスが割れても破片は金網に支えられ、穴があいたり崩れ落ちたりしにくいので、火炎や火の粉の侵入を防ぐ効果があります。
建設省告示第1360号に規定される防火設備のガラスとして、延焼の恐れのある部位に使用できます。

※線入板ガラスは、防火設備としては使用できません。主に垂れ壁と呼ばれる煙の流れを塞ぐ設備に使用されます。

衝突防止
ガラスに挿入された金属によって、ガラスの存在が確認できるので、普通のフロート板ガラスに比べて衝突事故が少なくなります。

型板ガラス

型板ガラスは、ガラスの片面に型模様をデザインしたガラスです。

型模様によって、光を拡散し、ソフトな明るさを取り入れるとともに、視野を適度にさえぎり、プライバシーを守ります。また、模様を生かして装飾的用途に使用されます。

実は、鏡はガラスの一種です。

図にあるようにガラスの向こう側に銀の層を張り、保護するためにさらに銅の層をつくっています。

防曇鏡は、特殊防曇膜が空気中の水蒸気を吸収し、鏡の表面に水膜をつくり、曇りを防ぎます。

装飾ガラス

ガラスの表面に個性ある絵柄を豊かな色彩で特殊焼付けしたガラスです。

ステンド調のものや和紙調のもの、色付きガラスなどさまざまなデザインがあります。
オリジナルイメージをデザインし制作することも可能です。

強化ガラス

強化ガラスは熱処理を加えることでフロート板ガラスより3~5倍ほど強度を高めたガラスです。

特徴
通常板ガラスの素板を強化ガラス用炉の中で約700°Cに加熱し、その後両面に冷風を吹き付け、急冷することで製造されます。この処理をすることでガラス内に圧縮応力層が形成され、衝撃に対する強度が高くなっています。反面、ガラス内の力のバランスが崩れると一瞬で爆発するように砕け散ります。ただし、粉々に粒上に割れるため、鋭利な部分が少なく、比較的安全性が高いです。

切断すると爆発するため作成してからの寸法変更は不可能です。

透明なものだけでなく型ガラスやその他のガラスも強化ガラスに加工することができます。

用途
自動車のサイドウィンドウやディスプレイ棚、食器や学校や幼稚園によく使用されています。

摂氏170°くらいまで耐熱性があるのでフロート板ガラスよりは安全ですが、耐熱目的で使うならば耐熱強化ガラスをおすすめします。
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